2011年2月1日火曜日

グーグル脆弱性報奨プログラム(まとめ) - グーグルからお金をもらう

今回は「ですます」調で。

日本語のセキュリティのページに書かれていないので、日本では気付いている人が少ないのかもしれません。
Googleでは昨年の11月から脆弱性報奨プログラム(Vulnerability Reward Program)というのをやっていて、同社のサービスに脆弱性を見つけて報告すると、報奨として$500から$3,133.7もらえます。

今後続く方のために、私がXSSを見つけた時の経緯を書いておきます。

最初、ショッピングにXSSを見つけて、すぐにSecurity Team(security@google.com)にメールしました。最初に見つけたものは、ページ表示後ユーザの操作によってスクリプトが動くものでしたが、その後同じサービス内の別のページで、ページ表示時点ですぐにスクリプトが動くものを見つけました。
この時点ではまだ、バグの管理番号が割り振られていませんでしたが、その後他のサービスで同じバグを見つけ、そのとき初めてちゃんとしたリストを作成し、管理番号の入ったサブジェクトのメールに返信しました。
これがちょっとしたトラブルの元になったようです。どうやら共通のバグであっても、サービス毎に管理しているようで、ショッピング以外のバグが見落とされそうになったそうです。

現に私の見つけたXSSは複数のサービスに共通にありましたが、報奨については別のバグとしてカウントされました。
しかも、共通で使われているフレームワークに元々の問題がありそうなので、すべてのサービスで共通に対応するだろうと思っていましたが、直し方はサービス毎にばらばらでした。

ですので、共通に存在するバグを見つけても、サービス毎に別のバグとして報告したほうがよさそうです。また一度報告してしまえば開発者は同じサービス内のその他の部分に気付くでしょうから、同じサービスをひと通り調べてから報告したほうが、とりっぱくれを少なくできると思います。彼らとしてもちまちま報告されるよりは、ある程度まとめてからの方が助かるでしょう。

報奨を受け取るには、
1.USDを受け取れる銀行に口座を持つ。
2.Googleのページでサプライヤ登録する。
3.W8-BEN form(米国源泉税を免除してもらうための書類)を作成、提出する。
ことが必要になります。これらはすべてメールで指示してもらえます。

1.については私の場合、もともとソニー銀行に口座を持っていたので、ここに振りこんでもらいました。
振りこんでもらうにあたり、銀行から被仕向送金手数料を取られます。ソニー銀行の場合$25なので、もし最低額の$500だと5%を取られることになります。私の場合2回に分けて振り込まれましたが、初回は被仕向手数料無料キャンペーン中だったので、1%で済みました。

2.は書くべき項目をメールで教えてもらえますが、受け取り口座は自分で調べて書く必要があります。私の場合不備があったようで、メールで足りない情報を確認されました。
受け取り銀行のSWIFTコード、中継銀行がある場合は中継銀行のSWIFTコードも必須のようです。ソニー銀行の場合、必要な情報はこのページに書いてあります。


3.は、ぐぐればフォーマットのPDFや書き込み例が出てきますので、特に問題ないと思います。


そして、バグが修正されて振込み手続きがひと通り完了したら、バグ情報をBlogに書いたりつぶやいていいそうです。
また、Google Security Hall of Fameページ(セキュリティの殿堂ページ?)に名前が載ります。どう書くか、どこにリンクさせるかは指定した通りにやってもらえました。

報奨を受け取られた他の方のご意見おまちしております。
 

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