サーブレットのgetRequestURI()が取扱い注意な件で書いた、URLのパス中にスクリプト等を仕込める問題ですが、例で上げたものはすべてApache Tomcatで確認しています。
当然これらはサーブレットエンジンの実装の問題であることが考えられるので、WebLogic、WebSphere、GlassFish等でも確認してみました。
その結果、一部バグと思われる動作をしたものもありましたが、ほぼすべてTomcatと同じ動きであることが確認できました。
ところでこれらの製品、管理用のアプリケーションが用意されていますが、当然同じサーブレットエンジン上で動いていることが予想されます。この問題はアプリケーションの作り方によって発生しますので、ひょっとしたらこれらの管理アプリが誤った使い方をしていてXSS等があるかもしれません。
Tomcatも含め、4つの製品で試したところWebLogicがまんまとこの問題にひっかかっていました。これがCVE-2012-0077(JVNDB-2012-000007)です。
まだPatchをあてていないならすぐ対応しましょう。
Oracle Critical Patch Update Advisory - January 2012